術後から退院までゴールを見据えたリハビリを

阪堺病院のリハビリテーション科とは?

今回は阪堺病院のリハビリテーション科の紹介をさせていただきます
リハビリテーション科は大きく医療部門、介護保険部門、健康増進・スポーツ部門の3つから構成され、スタッフ数58名(理学療法士36名、作業療法士5名、トレーナー9名、アシスタントスタッフ7名)が在籍しています。

医療部門は主に整形疾患の患者様を対象とした外来、入院のリハビリテーションを理学療法士、作業療法士が協働して行っています。

介護保険部門は通所リハビリ、訪問リハビリ事業を行っています。

健康増進部門はS.C.A.(ストレングス&コンディショニングアカデミー)といった運動施設を院内に設け、子供から高齢の方に運動メニューの提供、指導、実践を行っています。

医療の流れと転院による負担

昨今の医療の流れは、急性期医療を行う病院、回復期の医療を行う病院、維持期の方を対象とした病院、施設がそれぞれの役割に特化し医療を提供する流れとなっています。その流れで患者様は手術をした病院からリハビリをする病院へ、そして在宅医療を提供する施設へと移らなければならないケースが増えています。

それは、患者様にとっては転院し自分の担当する医療スタッフがその都度変わるといった肉体的、精神的ストレスとなり、ご家族にとっても転院準備や新たな施設でのやり取りなどなどで少なからず負担となります。

阪堺病院では急性期病棟、地域包括ケア病棟、回復期病棟を有し、術後の急性期からリハビリの比重が大きくなる回復期を経て、在宅復帰までを可能な限り同じセラピストがサポートします。

このメリットは先ほどお伝えした患者様、ご家族様の負担軽減だけでなく、担当するセラピストにとってもやりがいと責任感をもって対応しやすくなるといった点があります。多くのスタッフ、医療機関が関わると、少なからず責任感の希薄化が起こりやすいものです。術後から退院までゴールを見据えて、患者様に寄り添いながら責任をもって対応させていただく。その点はスタッフ一同常に心がけているところです。

退院後のサポート体制

退院後は外来、通所、訪問リハビリでのサポートも行っております。入院期間の短縮化が進み、退院時にはまだ元のような状態に戻っておらず、生活に支障が残っていることがほとんどです。

そこで重要なのが退院後の継続したリハビリになります。一方で、外来リハビリは病院によっては縮小、廃止しているところが多く、リハビリ難民と呼ばれる方が増えています。

当院では大規模に外来リハビリを継続しています。元のような生活が送れるように外来リハビリでお手伝いいたします。

介護保険をお持ちの方は入院スタッフと綿密に連絡を取った通所リハビリ、訪問リハビリを担当するスタッフが、退院後速やかに通所、訪問リハビリを行い、家での生活動作の改善に向けたサポートを行います。

健康増進施設S.C.A.では、リハビリ終了後さらに「なりたい自分」を目指している方、スポーツでのパフォーマンスアップを目指す方、持病を持ちながらもより健康な体づくりを目指す方、より若々しい体づくりを目指す方などがトレーニングをされています。専門性の高いスタッフがそれぞれの目標、目的に応じたトレーニングメニューを作成、指導し、目標達成のお手伝いをしています。

ご興味のある方は今後それぞれのセクションのコラムもアップしますのでご覧ください。